片付けてもすぐ散らかる。物を捨てられないから、部屋が片付かない。どこから手をつけたらいいのかわからない。片付けられない部屋を見て、「自分は片付けが苦手な性格」と思っていませんか?
私は20代前半から約20年間、片付けや物を減らすことについて書かれた本を何冊も読み、いろいろ試してきました。かなり物を捨てた時期もあれば、収納について学ぼうとしたこともありました。
そんな私が今思うのは、全部を捨てなくていいし、片付け上手になる必要もないということです。私にとって大切なのは、自分や家族が管理できる量まで、少しずつ物を減らすということでした。
この記事では、4人家族のわが家で実際に続けている、できるだけ頑張らない片付け方をご紹介します。どれも特別な収納グッズや難しい技術は必要ありません。
片付かない部屋は「片付けが下手」だからではない

部屋が片付かないと、「片付けられない性格だから」「片付けが下手だから」なんて思うかもしれません。でも、それって関係ないんじゃないかと思っています。
私自身、約20年いろいろな片付け方を試すなかで、片付けやすさは「物の量」や「やり方」によって大きく変わると感じました。
片付かないのは性格の問題ではない
そういえば「片付け方って、学校で習ったっけ?」と思い調べてみると、小学校5年生の家庭科で「整理・整とん」を学ぶようです。小6の息子に確認すると、「去年したで!断捨離のやり方」とのことでした。
ということは、算数や国語を学ぶように、片付けにも「やり方」があるということですよね。私自身は、大人になってから片付けの本を何冊も読み、「何を残すのか」「どう減らすのか」「どうすれば管理しやすくなるのか」を改めて学び、試してきました。
だからこそ「片付けられない=片付けが苦手な性格」ではなく、まだまだ伸びしろがある状態なだけです。もしかすると、今持っている物の量が、自分で管理できる量を超えているだけかもしれません。
20代から約20年、いろんな片付け方を試した
かくいう私は、子どもの頃はコレクター気質で、小物などいろいろ集めたいほうでした。
CDのジャケットを飾るためにそれ用のハンガーを買い、部屋の壁をCDジャケットで埋め尽くしたり、クレーンゲームでゲットしたプーさんがメタルラックを占拠したこともあります。
ところが、なぜか20代前半から片付けに目覚め、片付け関連の本を読むようになりました。
整理術の本を買ってみたり、こんまりさんの本、『より少ない生き方』、『あした死んでもいい片付け』など、そのとき気になったものを読んできました。そして、本を読んだらやってみる。そんなことを20年間繰り返してきました。
片付かない部屋の片付け方|5つの方法
何年もかけていろいろな方法を試してきたなかで、今も実践している片付け方の5つの方法をご紹介します。
①「明らかなゴミ」から捨てる

まず、明らかなゴミから探します。
お菓子の空き袋や飲み終わったペットボトル、いただきもののお菓子が入っていた箱、捨てる予定の段ボールなど。気づけばそのままになっていませんか?放置しすぎると、いつの間にか景色の一部になっていることもあります(笑)
他にも、不要なプリントや書類、壊れた物、使い切った物など、捨てるかどうか迷わない物から家の外へ出します。
いきなり「これは必要?」「まだ使う?」と悩む物に手をつけなくても大丈夫。まずは、こうした明らかなゴミを捨てるところから始めてみてください。
②週2回のゴミの日は「物を減らすチャンスデー」

うちの自治体では、燃えるゴミの日が週2回あります。私にとってゴミの日は、片付けられるチャンスデー。
ゴミの日の朝か前日の夜に、ゴミ袋の残りのスペースを埋めるため、市指定の45リットルのゴミ袋を持ち、家中の部屋を徘徊します。
「今日は断捨離の日!」と決意して重い腰をあげなくても、週2回必ずやってくるゴミの日に物を見直すことができます。
そうすることで、片付けを特別なイベントにせず、日常のなかで片付けを仕組み化しています。
ゴミ袋を持って徘徊していると、ゴミ箱へのシュートを外してテレビボードの下にひっそり落ちているティッシュや、透明で目立たないお菓子のフィルムなど、明らかなゴミも発見されます。
干からびていそうな飲食店でもらったおしぼり、子どものサイズアウトした靴、不要なレシートなども、このタイミングで一緒に処分します。
これなら、「よし!断捨離するぞ」と気合を入れなくても、少しずつ物を減らせます。片付けを特別なイベントにせず、普段の生活のなかに組み込む。
「ゴミ袋徘徊」が、私のいつもの習慣になっています。ちなみに、ゴミの日の前夜はシンク掃除もセットで続けています。
③「5分だけ」リセット時間を作る

「今日は仕事で疲れたし、片付けたくない。めんどくさい!」と思う日は、タイマーを5分にセットして、その5分間だけ集中して片付けます。
「よーい、ドン!」で片付けを始めると、ちょっとしたゲーム感覚に。捨てなくてもよくて、散らかった物を元に戻すだけでもOKです。
時間が決まっていると、あれこれ考えすぎず手を動かしやすくなります。そして、5分経ったらそこで終了。のはずが、あら不思議。「もうちょっとやろうかな」と思えたりします(笑)
キッチンタイマーでも、スマホのタイマー機能でもかまいません。「5分だけなら」と思える日に、ぜひ試してみてください。
④断捨離は「いる(必要)・迷う・捨てる」の3つに分類

本腰を入れて断捨離するときは、「いる(必要)」「迷う」「捨てる」の3つに分けて片付けます。このとき、あると便利なのが紙袋3つです。

片付けていると、「これは絶対いる」「これはもういらない」とすぐに判断できる物ばかりではありません。
「最近使ってないけど、また使うかも?」
「高かったし、捨てるのはもったいない」
「思い出があって、今すぐ捨てるのはちょっと…」
そんな物が出てくるたびに手が止まると、片付けそのものが進まなくなります。
そこで、「迷う」という選択肢を堂々と作っておくこと。これが大事だと思っています。
今すぐ「必要」「捨てる」のどちらかに決めなくても、とりあえず「迷う」の紙袋へ。判断をあと回しにして、まずは目の前の物をどんどん分けていきます。
一通り分け終わったら、「迷う」に入れた物だけを改めて見直します。時間を置いてから見ると、「やっぱり残しておきたい」と思う物もあれば、「もう捨ててもいいか」と判断できる物もあります。
わが家では、1年に数回、子どものおもちゃを片付けるときにもこの方法を使っています。子どもにも「いる?捨てる?」の2択で迫らず、「迷うなら、今日は決めなくてもいい」ことにしています。
⑤一気に片付けず少しずつ進める

いざ片付けに取り掛かっても、一気に片付けようとするのはおすすめしません。部屋全体を一気に終わらせようとせず、小さな範囲に区切って進めていきます。ド派手にいけば挫折が待っているので、地味な作業だと心得てちょうどいいと思います。
たとえば、
・今日は服だけ
・今日はこの引き出し1段
・今日は下駄箱だけ
というように、場所を決めて少しずつ進めていきます。物って、自分が思っている以上にたくさんあります。一気にやろうとすると、物の多さに絶望しかねません(笑)
スタートとしては、まず服から始めてみるのがおすすです。シミや傷みがあったり、1年以上着ていないなど、「もう着ない」「もう要らない」という判断がしやすいからです。
私は片付けを繰り返すうちに、残す・手放すの判断も少しずつ早くなっていきました。
物を捨てるときにもっとも難易度が高いものは、思い出の品たち。めちゃくちゃ捨てにくいんですよね。だから思い出の品に手をつけるのは、片付けの最終章がおすすめです。
全部を捨てなくても部屋は片付けられる

「片付け方」を考えた時、物を減らすこと、もしくはきれいに収納することを思い浮かべませんか?
物を減らすと聞くと、何でもかんでも捨てるような、極端な断捨離を想像するかもしれません。でも、大切なものまで無理に手放す必要はないと思っています。
大切なものは「残す量」を決める
独身時代からたくさんの物を片付けてきて、持ち物はかなり厳選されています。それでも、「今は捨てたくない」「手放すのには抵抗がある」と思うものは、保管BOXに入れて堂々と持っています。
保管BOXに入っているのは、子どもの工作や思い出の品々です。何でも無制限に残すことはできないので、「この思い出BOXに入る分だけ」と上限を決めています。
何でもかんでも少なければいいとは考えず、自分や家族にとって、本当に大切なものは残しながら、管理できる量にしていけばいいと思っています。
なくても困らない物は持たない
一方で、長く暮らしていると「これ、そもそもなくても困らなくない?」という物も出てきます。わが家では、バスタオルをやめたり、玄関マットをなくしたりしてきました。
物を1つ減らすと家事も減る
物を減らすメリットって、収納スペースが空くだけではありません。
たとえば玄関マットをなくすと、
・洗濯する
・干す
・マットをどけて掃除する
・古くなったら買い替える
など、1つ物を減らすと、その物に関わる家事・管理がいくつも減ります。
片付けが上手になるよりも、片付けること自体を減らすと、とても生活がラクになりました。
20年いろいろな片付け方を試してきて、私は片付け上手になりたかったわけではないのだと気づきました。
片付けなくても生活が回るくらい、暮らしそのものを簡単にしたかったのだと思います。
まとめ|片付かない部屋は、今日5分から始めればいい
部屋が片付かないと、一気にきれいにしなければと思ってしまいます。でも、全部を一度に片付ける必要はありません。
まずは目の前にある明らかなゴミを1つ捨てる。それだけでも十分です。
やる気が出ない日は、タイマーを5分セットして、その間だけ片付けます。
大切なものは残していい。全部を捨てる必要はありません。自分や家族が管理できる量まで、少しずつ減らしていけばいいと思っています。
振り返ってみると、私が減らしたかったのは物そのものより、物に追われる時間だったのだと思います。
これからも、週2回のゴミの日にはゴミ袋を片手に家の中を徘徊します。


